Corso preparto 1                                               (母親学級 第一回)

                                     

妊娠後期の女性に向けた、イタリア版母親学級に参加している。

全12回(+出産約一か月後に1回)のうち、本日は初回。

コースはpresenza(対面)かonlile (オンライン)を選ぶことができ、私は直接コミュニケーションを取りやすい対面式で参加を希望。

ちょうど私を含め10名の女性に加え、同伴した2人のパートナーで計12人。

あらかじめメールでコースの大まかな流れは把握。予想していた通り初回は簡単な自己紹介から。総合病院の一角にある小さな教室で円になって座り、助産師さんの説明の通り、

名前

出産予定日

子供の名前(決まっていれば。イタリアでは、出産前に決めておかなくてはいけないらしい)

性別(10人中8人が男の子だった!)、

今日は何色の気分か(なにやら一つだけ浮いた質問。どういう意図?)

端の人から順番に答えていく。

聞かれたことだけでなく、何故このコースに通うことにしたのか、妊娠・出産に対する不安など、淀みなく答えていくイタリア人の姿を見ていると、普段からこういった質問に答えたり、自らのことを話すのに慣れているのだろうな、と感心する。気分の色も、人によって「黄色」、「マルチカラー」「白。昨日は真っ赤だったけどね!」など、みんなスラスラと答えていく。

そうこうしているうちに私の番になり、なんとなくその日の天気と自分の着ているワンピースの色から、「空色」と答えてみつつ、「この質問は、相手の情報というより、各々が自分の気分や状態を見つめるためのヒントなのかな?」とか考えたりしていた。             

                                                           

自己紹介は和やかに終わり、お次は出産における入院時の持ち物について。

YouTubeやInstagramなどで、日本のいわゆる陣痛・入院バッグの中身については飽きるほど予習していた私。しかしそこでは見かけなかったものがいくつか。

例えば Slip a rete o di cotone

直訳すると、「網か綿のパンツ」。

網パンツなんて、やはりイタリア人はセクシー優先?セクシー路線じゃない人は綿パンツなのかな?など、無知な私の頭の中は阿呆丸出しであったが、これはいわゆる「産褥ショーツ」に当たるもの。

出産直後、悪露用のナプキンとセットで使うパンツで、医者や助産師が産後の様子をチェックしやすいように作られている、セクシーとは対極に位置する産後専用パンツであった(日本で主流のショーツより、だいぶ簡易な作り)。イタリアでは薬局などで売っており、勿論ネット販売もしている。(因みに、私は薬局で購入時、販売員の方に「これ、出産時に病院でもらえるよ?」と親切に教えて頂いたが、わざわざ持ち物リストの頭に書いてあったし、念のためということで購入。実際に出産時どうであったかは後記する。)

他には、Un paio di berrettinni di caldo cotone, Qualche paio di calzini

赤ちゃん用の綿(ジャージ素材など、柔らかい)帽子と、靴下。

それ自体は珍しいものではないが、日本ではわざわざ入院時に指定されていないように思う。イタリアでも、持ち物は州によってやや違いもあるようだが、この2つは他の州で出産された方も指定されていたようなので、イタリアでは主流なのかな?助産師の方によると、赤ちゃんの体温調節に大切なのだとか。

確かに、イタリアの赤ちゃんはよく帽子を被っているイメージ。靴下に関しては、日本では特に夏はいらないくらいなことを書いているサイトも見かけるが、何の違いがあるのか気になるので、後日調べることとする。

                                                                  

他に、総合病院へ連絡を取るべき時期(イタリアでは、それまで私立病院にかかっていたとしても、出産は公立の病院でするので、妊娠35週頃に出産予定の病院へ連絡を取り、カルテを提出したりするらしい)、産休の取り方、無痛分娩希望の場合どういった流れになるかなど、各インフォメーションを受けて、約2時間の会はお開きとなる。

 

助産師の方の説明は分かりやすく、適宜質問もしやすい穏やかな雰囲気なので、対面参加にして良かった。次回へ続く。


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